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学生が真庭市の「森林・木材・木造建築に関するワークショップ」に参加

 本学の学生が9月16~20日に岡山県真庭市で実施された「森林・木材・木造建築に関するワークショップ」に参加しました。このワークショップは本学グリーンイノベーションセンターと真庭市役所との共同で開催され、木材の素材生産(林業)から加工・流通・製品化(建築物など)に至る過程について、座学では知ることができない現場の雰囲気や緊張感をフィールドワークを通して学びました。2大学(岡山大学・岡山理科大学)の合計で33人の学生(学部生25人、大学院生8人)が参加し、建築だけでなく、森林生態などさまざまな学問分野に興味を持つ学生が集いました。岡山大学からはグリーンイノベーションセンターの中村昇教授、学術研究院環境生命自然科学学域の鳴海大典教授、福本晃治准教授らが現地指導や引率にあたりました。
 初日には本学教員から「建築業界における木材の利用動向」について講義を受けた後、真庭市役所の石原匡師さん(林業政策統括監)から「真庭市における林業・木材産業の現状と課題」について話を伺いました。17~19日にかけては、森林施業の現場をはじめ、ドローンによる森林測量や原木市場、多種多様な製材所、大規模なCLT(Cross Laminated Timber)工場、木質バイオマス集積基地、CLT建築や真庭産材をふんだんに活用した木質利用モデル校舎など、木材サプライチェーンの「川上」から「川下」まで、数多くの現場で視察やディスカッションを行いました。また、最終日に久世エスパスセンターで開催された討論会では、初日から取り組んだアイデアソンの成果を市役所職員や木材産業関係者に報告するとともに、活発な議論を行いました。
 ワークショップを通して、学生は木材サプライチェーンを俯瞰的に見通す視野を持つとともに、各所のプロフェッショナルとディスカッションをすることで、木材産業が抱える課題について多くの新たな気づきを得ることができました。参加した学生からは「地域住民が真庭の木材産業と深くつながり、木の魅力を感じながら生活できる真庭の環境が印象的でした」といった感想があげられました。

ドローンによる森林測量実演の様子

勝山木材市場での視察・ヒアリングの様子

北房小学校での視察・ヒアリングの様子

【本件問い合わせ先】
岡山大学自然系研究科等総務課(グリーンイノベーションセンター担当) 山﨑
TEL:086-251-8004
E-mail:gicenter8004◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。