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岡山大学グリーンイノベーションセンターとは?

カーボンニュートラルに伴う、地域のグリーン成長戦略を
支える人材育成と科学技術開発の拠点

グリーンイノベーションセンターは、SDGs推進研究大学を掲げる本学が、地方創生、地域の脱炭素社会を支える人材育成と技術開発の拠点として、令和4年4月に新設した組織です。GXとDXを推進する部門を設置し、教育研究を展開するとともに、木造建築・林産業の振興事業、地域企業のDX化をけん引する事業など組織・団体の垣根を超えた協働事業を推進します。

センター長あいさつ

阿部 匡伸
Masanobu ABE
理事・副学長

脱炭素社会の実現を目指して世界が動いています。本学ではCO2の吸収・固定化と排出量低減が期待されている林産資源の活用に着目し、新しい木質材料の開発と木造建築の高層化に資する人材を育成します。また、デジタル技術の視点を新たに導入し、林産資源の管理・流通・活用等を推進できる人材育成にも取り組みます。この試みでは、自然環境・生態系にデジタル技術を広く応用できる人材育成を目指します。


グリーンイノベーションセンターは、SDGs未来都市である真庭市を中心とした県北地域の林業・木材産業とも連携する「木造建築・林業・サプライチェーン部門」と、林産業における情報インフラ構築を技術的に支援するとともに、中四国地域を視野に入れた地域のDX人材育成を担う「グリーンbyデジタル部門」の2部門で構成され、両部門が相互に連携し、林業・木材・木造建築・農業・自然生態系などに関する、①学術調査及び研究、②人材育成、③社会連携、④データ連携システムの開発 等に取り組みます。

  1. (*1) CLT:人工林以外の木材も利用可能な直交集成板で、岡山県が製造量で全国一。
  2. (*2) BIM:計画、調査、設計、施工、管理の各段階における情報を共有することで実現する、効率的で質の高い建設生産・管理システム。
  3. (*3) ノーコード・ローコード:処理フロー図を記述する程度の技術で、アプリケーションがプログラミングできる枠組み。

産官学で構築する「共育共創」 学びのフィールド

真庭市「林業・木材・木造建築 教育・研究ゾーン」構想

真庭市「林業・木材・木造建築教育・研究ゾーン」構想とは、真庭の強みである林業、木材関連産業を生かした地域活性化、地域価値の向上、人材育成を目的として、林業・木材・木造建築に関する教育・研究拠点の集積連携ゾーンを整備し、産学官連携により、森林の新たな価値創造とカーボンニュートラルへの貢献を目指すものです。令和2年7月に立ち上げられたゾーン構想検討委員会(共同代表:太田真庭市長、槇野岡山大学長)において、関係機関と連携してゾーン構想の実現に向け鋭意検討が進められており、当センターは構想実現に全面的に連携・協力して参ります。

3つのポイントと、 5つのゴール

具体的には、県内大学の建築関係学部学生・大学院生を対象としたインターンシップや高校生を対象とした高大接続事業等の実施による専門人材の育成、CLT(Cross Laminated Timber)を活用した先導的な設計・施工技術の開発、次世代木質材料研究などを行い、木材需要の創出・利用拡大、関連産業の就業人口の増加につなげていくとともに、脱炭素社会・地域循環共生圏の実現に貢献します。

森林・木材・木造建築に関する実地の知見・技術の集積地域をつくり、教育・研究の拠点とする
産官学連携により、高度な木造建築と林業におけるDXを推進する新たな枠組みを構築する
森林の新たな価値創造とカーボンニュートラルへの貢献を目指す
専門人材の育成
技術開発の加速
地域産業の強化
自立した地方創生
脱炭素社会への貢献